こんにちは。中井良紀です。
昨日の朝息子が、
一羽のスズメの子を家に連れて帰ってきました。
聞くと 「道ばたで動けなくなっていた」 とのこと。
巣から落ちてしまったんでしょうか。
さっそく、以前ハムスターを買っていたカゴに入れてやり、
エサや水も用意してやりました。
大きさは小さいですが、もうしっかりと羽も生えていて、
りっぱなスズメの姿をしています。
ケガはしていないようですが、まだ飛べないようです。
だんだん慣れてきたのか、
カゴの中でバタバタと動きだしました。
「けっこう元気やな」
「飛べるようになったら自然に帰してやらなあかんな」
などと言っていましたが、
「もしかすると、外に出しておいてやったら、
親が連れて帰ってくれるかもしれへんで」
ということで、カゴの上のフタを取って、
外に置いてみました。
ピー子(さっそく名前を付けました)は「ピーピー」と
盛んに鳴いています。
やがてスズメがやってきました。
親なのでしょうか?
初めは警戒してカゴの周りをウロウロしているだけでしたが、
カゴの上の部分から中に入り、
ピー子にエサをやり始めました。
僕や子供たちは、この姿を見てとても感動しました。
このスズメたちは本当に親子なんでしょう。
その後も親スズメは何度も行ったり来たりして
ピー子にエサをやっていました。
自分の子供さえ、虐待などで死なせてしまう親がいるこの世の中ですが、
こんな小さなスズメの親の、子を思う姿に
純粋な親子愛を見たような気がします。
「早く飛べるようになって、お父さんお母さんの所に帰れたらいいね」
そして夜は、家の中に入れてやりました。
やはり暗くなると眠るのでしょう、
目を閉じてスヤスヤと眠っていました。
ところが今朝起きてみると、
ピー子は倒れて固くなっていました・・・
え? なんで?
とてもショックでした・・・
やっぱりケガしてたんだろうか?
夜は寒かったんだろうか?
皆は「大きくなり跳べるようになって、親の元に飛んでいく」
そういう別れを思い描いてたのに・・・
でもまさか、こんな早くこういう別れになってしまうなんて。
何かの縁で出会えたスズメのピー子。
親の元へ返してやれなかった残念さと、
死なせてしまったすまなさで、胸がいっぱいになりました。
「ゴメンね・・・」
朝日が射す中、
庭の隅に埋めてやり、そっと手を合わせました。
いつもと変わらぬ青空で、
スズメたちがチュンチュンと
飛び交っていました・・・
海洋散骨のブルーマイルゥー