こんにちは。中井良紀です。
今日は、高松~神戸(新港第3突堤)を結ぶジャンボフェリーの紹介をしたいと思います。
これから時々、高松港発着を中心とした瀬戸内のフェリー航路を紹介してゆきます。
(カテゴリ「瀬戸内フェリー航路」で整理してゆきます)
僕自身フェリーマニアというわけではないんですけど、船は大好きですね。
あの匂いと音、そして振動に魅力を感じます。
まあ、乗り物全般が好きです。
が、もし間違ったこと言ってたらゴメンなさいね。(^-^)
高松から関西方面へ行く場合、JR(往復約¥15,000)、高速バス(往復約¥7,000)、車(高速道路使用で約¥17,000くらい+燃料代)と行き方はいろいろあるんですけど、
最近僕はジャンボフェリーというフェリー航路を使っています。
人のみの乗船で往復¥2,990と格安です。目的地で一日いろいろ動いても総交通費¥5,000くらいですんでしまうんです。頻繁に行く人にとってはとても魅力的な料金です。
ただ、JRや高速バスのように便数は多くないので、これも時間的に余裕のある人向けかもしれませんが。
現在この航路は「ジャンボフェリー㈱」という会社が一日5往復で運行しています。
高松~神戸の所要時間は3時間40分です。
かつてこの航路は4社によって共同運航されていました(加藤汽船・関西汽船・日本海運・四国フェリー)。当時は約2時間おきに船が発着していたと記憶しています。
しかし明石海峡大橋開通後の利用者減から各社が撤退し、加藤汽船の単独運航となりました。
そしてその加藤汽船も2003年に同航路から撤退。
同時にジャンボフェリー㈱が同航路を引き継いでいます。
僕は、「もしかしてこの航路はなくなってしまうのでは?」と心配でしたが、
トラックの利用を中心に、現在でも利用者は多いようです。
さて、所要時間は3時間40分ですが出航時間はよく20~30分遅れます。
理由は、トレーラーの引出しと積込みです。
トレーラー部分のみの運搬が結構あるんです。
両港には引出・積込専門のトレーラーヘッドが待機していて、
船が着くとヘッドたちが行ったり来たり忙しそうに走り回っています。
実際、出航時間に追われながらの連結・切離し作業は大変だと思いますよ。
フェリーの車載部分で器用にUターンなんかもしてますし、あの巨体をビッシリ積み込んでゆくドライバーのテクニックは超一流です。
到着から次の出航まで50分ですが、そんな理由で到着が遅れると出航も遅れてしまいます。
と書くと永遠に遅れが続いてゆくようですが、間が1時間20分あいている便もあるので、そういうところで調整しているのでしょうか。
現在「こんぴら2」「りつりん2」の2隻体制ですが、到着しては出航の繰り返しなので、
2隻は常に休みなく動いていることになりますね。
現在予備船はないようなので、どちらか1隻がドッグ入りした時は減便となります。
利用する前はよく調べておくことをお勧めします。
ちなみにこの2隻、色違いで同じ形の船ですが独特の形をしています。
「こんぴら2」(1989年就航・3,500トン)、「りつりん2」(1990年就航3,500トン)で、
ちょうどスリッパのようかな?遠くから発見してもすぐわかる形です。
この航路は船から見える景色が魅力的ですね。
高松出港から小豆島を過ぎるあたりまでの大小の島々。
意外に小豆島って大きいのにも気づきますよ。
途中、多くの貨物船やフェリーともすれ違います。
その中を縫うように漁船が操業してます。
(もちろんこんなところでの散骨はできません(^u^))
そして海鳥たちが、進む船体に並行して飛ぶ姿なんか、
陸からは決して見ることのできない風景です。
また、明石海峡大橋をくぐるあたり。
多くの船が行きかう中を、たこフェリーやジェノバラインなどの旅客船が横切ってゆきます。
そして神戸の街を眺めながらの入港。何回見ても飽きない風景です。
だから夜行便は風景が見れなくてつまらないですね。
さて船内は、和室、椅子席があり、
レディースルーム、チャイルドルームもあるので女性や小さな子供さんの利用も安心です。
トラックドライバーにはベッドのある専用ルームもあります。(かつては1等個室もありました)
また売店や、うどんなどの軽食を食べれるコーナーもあります(「こんぴら2」と「りつりん2」で違います。)
また浴室もあります(トラックドライバー用と思われがちですが、一般の利用も可能です)。
他にはマッサージチェアやゲーム機コーナーもあります。
船内は結構くつろげますよ。
この船、出港時と入港時にテーマソング(?)が流れます。
CMソングの「二人を結ぶジャンボフェリー」という曲で、
早見になさんという人が歌っている旅情たっぷりのこの曲は、
「ああ、出港だぁ・・・」 「ああ・・・着いたぁ」という感じで僕は好きです。
カラオケで歌いたいんですが。(^-^)
この船は車はもちろん、人だけの乗船も便利な船です。
高松東港~JR高松駅、神戸港~三宮駅までバスもあるのでまったく不便を感じません。
神戸側は歩いても歩いていける距離ですし。
大きな橋が架かり、高速道路が出来、便利になってゆく中で、
多くのフェリー航路がなくなってゆきます。
そんな中で、高松~神戸のジャンボフェリーはいつまでも残ってもらいたい航路ですね。
高速移動が当たり前の世の中ですが、
ゆったりした時間の中で、「旅」を感じさせてくれる。そんな船です。
この航路の風景はこちらもどうぞ!
海洋散骨のブルーマイルゥー