こんにちは。
今日は、高松港と高松港沖に浮かぶ女木島(めぎじま)・男木島(おぎじま)
を結んでいる雌雄島海運フェリーの紹介をしたいと思います。
まずこの女木島・男木島ですが、
女木島は桃太郎伝説の島で、通称「鬼ヶ島」と呼ばれています。
島には「鬼ヶ島洞窟」があり、港に隣接して「高松市鬼ヶ島おにの館」という施設もあります。
夏には海水浴客でにぎわう島です。
男木島は灯台守の映画「喜びも悲しみも幾歳月」の舞台にもなった島で、
島の北部には石造りの「男木島灯台」、「灯台資料館」があります。
どちらの島も、のんびりした感じで時間の流れを忘れさせてくれる様な島です。
でも、もし観光で行く場合、
いろんな所を見て回る様な観光のつもりで行くと期待はずれかもせれません。
しかし海と自然と船が好きな人には、とっておきの場所でしょう。
地魚料理がおいしい民宿もあるので、
こういうのどかな島でゆっくりするのもいいもんですよ。(^-^)
特に男木島北部にある灯台の沖は、備讃瀬戸航路と呼ばれる航路で、
一日400~800隻の船が航行している海の大動脈です。
巨大なタンカーや貨物船、フェリー、クレーン船、または漁船、
大小さまざまな船のオンパレードです。
船好きには大興奮のはたまらない場所だと思いますよ。
さてこのフェリー航路、高松~女木(20分)・女木~男木(20分)、
全行程40分の比較的短い航路です。
正式には雌雄島海運㈱(しゆうじまかいうん)というフェリー会社が運航しており、
運航航路はこの1つだけです。
出港地の高松港周辺は再開発されサンポート高松と呼ばれており、
きれいな港に生まれ変わっていますが、
この港には主に、宇野、小豆島、直島、
その他島々の各港を結ぶフェリーが頻繁に出入りしており港は常に活気づいています。
それらの大きいフェリーに混じって、かわいらしい小さなフェリーが時々姿を見せます。
赤白ツートンカラーのその船「めおん2」(1998年就航、264トン)が、
女木・男木を結ぶ雌雄海運フェリーです。
高松港に入港する「めおん2」。 後方に少し見えているのが女木島です。
船体の両側面には、かわいらしい鬼と灯台の絵が描かれています。
(かわいらしいというか、う~んちょっと変というか・・・)
運航ダイヤは、通常一日6往復、冬季(12~2月)は5往復ですが、
夏季海水浴期間(8/1~8/20)は、高松~女木間にさらに6往復増便されます。
通常「めおん2」だけで運行されていますが、
増便時・ドッグ入り時は予備船の「めおん」(1987年就航、198トン)が使用されます。
「めおん2」は小さいながらも、椅子席、ソファー席、座敷席があり、
整備も行き届いているきれいな船です。
(小さいといっても揺れは少ないので、船酔いなんか全然心配ないですよ)
車の積載は乗用車で15台とのことですが(実際はもっと少ないかもしれない)、
車を積み込む場合は船首部からバックで入らないといけませんので注意です。
しかし、車で島に渡ってもあまり走れるところがないので、徒歩のほうがいいかも。
ちなみに旅客運賃は、高松~女木(片道360円)、高松~男木(片道500円)です。
接岸中の「めおん2」
こちらは「めおん」。普段は予備船で動くことが少ないけど、
増便時やめおん2のドッグ入り時に運航されています。
こちらも「めおん」
高松港を出港してゆく「めおん」
この航路は、高松の街全体を海側から見ることが出来ます。
(高松港発着の他の航路も同じです)
サンポートに出来たシンボルタワーや、
全日空ホテルクレメント高松の高層ビルがひときわ目立ちます。
そして中央通り添いを中心に立ち並ぶビル群が見えます。
東には源平合戦で有名な屋島(台形の独特の形をした山)、
はるか西には、天気の良い日は瀬戸大橋を見ることも出来ます。
島民にとっては大切な交通機関で、生活の足としての航路です。
しかし、高松からは気軽にちょっとした旅行気分を味わえる航路でもあるんです。
これからは気候的にも過ごしやすくなりますね。
ぜひ一度、雌雄海運フェリーに乗って女木島・男木島を訪れてみてください。(^v^)
この航路の風景はこちらのページをどうぞ!
海洋散骨のブルーマイルゥー