世界各国の散骨事情を見てみようと思います。
散骨に焦点を絞っていますので、各国の一般的な葬送法については省略しています。
では今回はアジア各国についてみてみましょう。
●韓国
お隣り韓国は儒教思想の国です。
一般的に土まんじゅうの土葬が伝統的に行われますが、
広大な土地が必要になるので墓地問題が深刻化しています。
都市部では年々火葬が増えていますが、
もともと韓国では火葬のイメージはあまりよくないらしいです。
火葬場には骨砕機が設置され、遺灰は山や川に撒かれていましたが、
現在は墓地への納骨が奨励されているようです。
●中国
伝統的な葬法は土葬ですが、
中国政府は人口の多さと土地の有効活用の観点から
遺灰を海や川、森林に撒く葬法を奨励しています。
そのねらいは 「土地の保全」 「墓に使う石材などの節約」等の環境保全、
「古い葬儀習慣を改めて葬祭にかかるお金の無駄を省く」などです。
●タイ、ミャンマー
仏教徒が多いこの国では火葬が多く、墓地以外に海や川へ流す人も多い。
●インド
80%以上がヒンドゥー教徒で、火葬後、遺灰はガンジス川などに流されます。
一般の人はお墓を持たない人が多いそうです。
またゾロアスター教徒は鳥葬される場合が多い。
●スリランカ
仏教徒が一番多く、一般的には火葬後墓地に埋葬されます。
ヒンドゥー教徒は火葬後、川に散骨されます。
次回は、ヨーロッパ各国について見てみることにします。
海洋散骨のブルーマイルゥー