国道フェリー・四国フェリーの2社は、
運航する宇高航路(高松~宇野)より
2010年3月26日の運航を最後に撤退するようです。
歴史のある航路であり、
また地元の人々には大変愛着のある航路であるだけに
なくなることを知り非常にショックを受けています。
旧国鉄が1910年6月に宇高連絡船を就航させて今年でちょうど100年。
その伝統ある航路も、間もなく消えようとしています・・・
瀬戸大橋が開通後にJRの連絡船がなくなった後も、
同航路は、(宇高)国道フェリー・四国フェリー・津国汽船の3社で頑張ってきました。
その後も黒字経営を保って頑張っていたようですが、
やがて津国汽船は同航路から撤退。
2008年の高速道路割引以降は各社急速に収支が悪化していったようです・・・
そして2009年3月からの高速休日千円にとどめを刺されるかたちとなってしまいました・・・
昨年12月、同航路は両社でピーク時の3割ほどの便数(計44便)となってしまい、
今後の動向が非常に気になっていたのですが、
とうとうなくなってしまうとは・・・ 本当にさみしいことです・・・
公共交通機関といえど、民間企業である以上は
存続するのに利益を出さなければなりません。
そのために両社ともさまざまな工夫をし、逆境を乗り越えてきただけに
本当に残念です・・・
通勤・通学に利用していた人も多く、途方に暮れている人も多いと思います。
現在、瀬戸内海のフェリー航路は壊滅的な状況となっています。
一昨年の8月には多度津(香川)~福山(広島)航路がなくなりました。
また昨年4月には竹原(広島)~波方(愛媛)航路、
そして6月には呉(広島)~松山(愛媛)航路など、ここ1年足らずのうちに
6社7航路が撤退に追い込まれています。
現在運航中の航路も、非常に厳しい状況が続いているはず・・・
これも時代の流れなのかもしれませんが・・・
フェリー会社を次々と苦境・廃業に追い込み、
海上交通を寸断してゆく・・・
政府の交通政策の在り方が問われる時ではないかと思うのですが・・・
高松港に入港する四国フェリー「第八十七玉高丸」
高松港に入港する国道フェリー「こくどう丸」
高松港から出港してゆく四国フェリーの「第八十二玉高丸」
これらの風景を見ることが出来るのもあとわずか・・・
今日の高松港には、まもなく消えようとしている同航路を惜しみ
船の写真を撮りに来ている人たちも・・・
海洋散骨のブルーマイルゥー