今日は、高松と宇野(岡山)を結ぶ宇高航路の紹介をします。
瀬戸大橋が開通して今年で20年ですが、
橋開通以前は、本州から鉄道・車・徒歩で四国へ渡る場合は船がメインでした。
JR四国(旧国鉄)も高松~宇野に大きな連絡船を運航しており、
高松港周辺は四国の玄関口としてとても賑わっていました。
(・・・と言っても僕はこの時代の高松を知らないんですが)
JR四国は橋開通後に連絡船を廃止しましたが、
連絡船に並行して運航していた民間のフェリー会社の航路は、
橋開通後の現在でも残っています。
現在は、宇高国道フェリー㈱と四国フェリー㈱によりこの航路が運航されています。
かつてはもう一社、津国汽船(本四フェリー)という会社も加わり、
3社の船で運航されていましたが、
2004年から津国汽船と四国フェリーは共同運航しています。
この航路は24時間運航されており、便数も多く、
ほとんど待たずに乗れるという感覚で利用できます。
料金的にも瀬戸大橋を使うより安く燃料も節約できるので、
現在もトラックを中心に利用が多い航路です。
所要時間は約60分。
時間さえ許せば、安い・楽ちん・燃料節約・
旅の気分を味わえるこのフェリーは魅力的です。
実は、瀬戸大橋は強風による運転規制が時々あります。
列車が全く動かないこともしばしばです。
そんな時このフェリーは強い味方で、
岡山方面への振り替え輸送に大活躍します。
案外風に弱い瀬戸大橋ですが、船はわりと風に強いもんなんですね。
さて、宇高国道フェリーですが
現在798トン~999トンの船5隻で運航されています。
船内は椅子席が中心ですが、浴室やゲームコーナーもあります。
また売店の軽食コーナーでは「うどん」も食べられますよ!
高松港に入港する宇高国道フェリー「こんぴら丸」
四国フェリーの方も、椅子席を中心に座敷席、浴室などがあり、
船内の設備は両社ほぼ同じくらいだと思います。
こちらは高松港に入港、接岸中の四国フェリー「第八十玉高丸」
エーゲ海にも例えられる瀬戸内海ですが、
大小さまざまな島々が点在しています。
その魅力は、この航路でも十分感じることが出来ます。
高松の街を見ながら出航し、すぐの女木島。
そして直島、荒神島、葛島など。
また、上がり航路と下り航路が若干違うので、
行きと帰りでは違った風景が楽しめます。
近くに迫り、そして遠ざかってゆく島々。
備讃瀬戸東航路を航行する貨物船や他のフェリーも
間近まで近づいてきます。
そして、はるか西には瀬戸大橋が・・・
時間と風景が、穏やかに流れてゆきます・・・
夕暮れの便に乗ると、素晴らしい風景が楽しめるこの航路。
これからの暖かい季節、
久しぶりにこの航路に乗り、
デッキに立ち、
夕陽を眺めたくなりました・・・
海洋散骨のブルーマイルゥー