散骨の知識箱: 2008年5月アーカイブ

散骨の知識箱は、今回で一旦終わりたいと思います。

 

でも、皆様のお役に立てることが出来るよう、

これからもいろんな情報を発信し続けてゆきます。

 

実際にはまだ散骨など自然葬に対する理解が

低いというのが事実です。

言葉を理解していても、内容まで理解している人は少ないです。

 

少子高齢化がますます進み、

家族のありようが変わり続けています。

 

故人の想い、家族の想いが交差し、重なり合い、

葬送も多様化してゆきます。

 

日本においての葬送事情は

これからも変化し続けてゆくでしょう。

 

散骨等の自然葬が皆様に理解され、

葬送の一つの方法として広く受け入れられるようになる。

そんな時代を私たちは夢見ています。

 

そしてそのために、私たちが存在するのだと思っているのです。

 

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北アメリカ地域

●アメリカ

アメリカは自然葬先進国である。

かつては土葬は主流であったが、全体的には火葬も増えてきている。

散骨を希望する人も多く、

カリフォルニア州、ワシントン州、ハワイ州などでは条件付きで合法化されている。

主流は船からの散骨だが、飛行機による空からの散骨も行われる。

そして条件付きだが、山や公園などへの散骨も可能である。

このあたり、一定の区域を設けないところはヨーロッパとは違いがある。

また、ロケットで遺骨を宇宙へ打ち上げる宇宙葬もアメリカである。

ちなみに、水葬も可能。

 

●カナダ

散骨は可能。

 

 

中南米・オセアニア地域

●キューバ

土葬が主流だが、火葬も行われ、散骨も可能。

 

●コロンビア

墓地への土葬が一般的だか、散骨も可能。

 

●アルゼンチン

土葬が一般的だが、散骨も可能。

 

●オーストラリア

土葬と火葬があるが、火葬の方が費用がかからないので、

火葬する人が多いようである。散骨も可能。

 

●ニュージーランド

散骨は可能。

 

 

中近東地域

イラン、イラク、トルコなどの中近東、ペルシャ湾岸諸国はイスラム圏である。

イスラム圏は一般に火葬の習慣がなく土葬が一般的である。

なおイスラム教徒にとって火葬は、「地獄に堕ちたものが受ける神の処罰」とされ

火葬されるのは罪人だけだそうだ。

 

 

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キリスト教徒が多いヨーロッパ諸国は、

土葬か、建物の内側や地下に遺体のまま安置する方法が多いが、

都市部ではやはり墓地不足から納骨堂や合同墓地が増えています。

火葬も年々増えています。

 

●イギリス

火葬された遺灰のうち、約6割以上が散骨されています。

スキャタリング・グランドという芝生の一定区域に撒いたり、

埋めたりします。埋めた場所は特定出来ないようですが、

チャペルの壁面や樹木の下、ベンチなどにプレートを置いて

故人を偲ぶことが出来るようです。

 

●ノルウェー

土葬と火葬がありますが、墓地が不足しているようです。

火葬を希望する人も増えており、散骨も決められた場所で行うことが出来ます。

 

●スウェーデン

自然派志向の強い国民性からか、

死後も自然に戻ることを希望する人が多いそうです。

火葬する人も多く、散骨も早い時期から行われていました。

墓地には「ミンネスルンデン」という散骨エリアが設けられています。

 

●フランス

土葬が多いが、都市部では火葬も行われます。

散骨は 「公道以外ならどこでも可能」 だそうですけど、

希望する人はそれほど多くはないようです。

 

次回は、アメリカとその他の地域についてです。

 

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世界各国の散骨事情を見てみようと思います。

散骨に焦点を絞っていますので、各国の一般的な葬送法については省略しています。

では今回はアジア各国についてみてみましょう。

 

●韓国

お隣り韓国は儒教思想の国です。

一般的に土まんじゅうの土葬が伝統的に行われますが、

広大な土地が必要になるので墓地問題が深刻化しています。

都市部では年々火葬が増えていますが、

もともと韓国では火葬のイメージはあまりよくないらしいです。

火葬場には骨砕機が設置され、遺灰は山や川に撒かれていましたが、

現在は墓地への納骨が奨励されているようです。

 

●中国

伝統的な葬法は土葬ですが、

中国政府は人口の多さと土地の有効活用の観点から

遺灰を海や川、森林に撒く葬法を奨励しています。

そのねらいは 「土地の保全」 「墓に使う石材などの節約」等の環境保全、

「古い葬儀習慣を改めて葬祭にかかるお金の無駄を省く」などです。

 

●タイ、ミャンマー

仏教徒が多いこの国では火葬が多く、墓地以外に海や川へ流す人も多い。

 

●インド

80%以上がヒンドゥー教徒で、火葬後、遺灰はガンジス川などに流されます。

一般の人はお墓を持たない人が多いそうです。

またゾロアスター教徒は鳥葬される場合が多い。

 

●スリランカ

仏教徒が一番多く、一般的には火葬後墓地に埋葬されます。

ヒンドゥー教徒は火葬後、川に散骨されます。

 

次回は、ヨーロッパ各国について見てみることにします。

 

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国内外で散骨を行った有名人は多いです。

その一部を紹介してみたいと思います。

 

・淳和天皇(平安時代初期の第35代天皇)・・・京都・大原西院

 

・沢村貞子(女優・エッセイスト)・・・相模灘

 

・勝 新太郎(俳優)・・・ハワイ・ワイキキ沖

 

・石原裕次郎(俳優)・・・一度は断念されたが、一部が散骨された。湘南の海とのことだか不明。

 

・横山やすし(漫才師)・・・宮島競艇場・厳島神社近くの海

 

・荒井 注(元ドリフターズメンバー)・・・オーストラリア・ケアンズの海

 

・杉 兵助(コメディアン)・・・浅草の隅田川

 

・hide(元X-JAPANギタリスト)・・・ロサンゼルス・サンタモニカ沖

 

・いずみたく(作曲家)・・・相模湾

 

・周恩来(中国の政治家)・・・中国・揚子江

 

・鄧小平(中国の政治家)・・・中国・空から海へ

 

・ネール首相(インドの初代首相)・・・インド・ガンジス川

 

・マリア・カラス(ソプラノ歌手)・・・エーゲ海

 

・ジョージ・ハリスン(元ビートルズメンバー)・・・インド・ガンジス川

 

・フレディマーキュリー(ロック歌手)・・・場所は不明

 

・エドウィン・O・ライシャワー(元駐日大使)・・・サンディエゴ・ラホヤ沖

 

・アインシュタイン(理論物理学者)・・デラウィア沖

 

などなど、まだまだ多くの方が散骨をされています。

海をこよなく愛されているかたが多いですね。

 

生命の源。

そして母なる海。

自然に戻りたいという気持ちは

皆さん同じなのでしょうか。

 

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散骨を希望する理由。

その背景にはどのようなものがあるのだろうか。

 

お墓や宗教に対する

意識や価値観の変化、 家族・人間関係の変化、

その背景には様々な社会の変化によるものが

複雑に絡み合っている。

 

その選ばれる理由となると、

まさに人生の数だけあるのかもしれない。

 

●家族、人間関係的な背景

・お墓を守ってゆく人がいない

・子供がいない

・生涯独身だから

・離婚したが実家に戻れない

・法的な夫婦でない

・子供に(お墓のことなど)迷惑をかけたくない

 

●宗教的背景

・特定な宗教をもっていない(無宗教)

・お寺との付き合いがない

・お寺との付き合いがめんどう

・宗教の意味がわからない

 

●経済的・その他

・高額なお墓は必要ない

・お墓を購入するより安い

・どうせ無縁墓になるんだから

・大好きな自然に還りたい

・思い出の場所・故郷の海へ戻りたい

・自分の最期を演出したい

 

などなど ・ ・ ・

 

自分の最期をどうしたいのか

一度ゆっくりと

考えてみるのもいいかもしれませんね。

 

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自然葬の意識調査によると、

約7割の人が、自然葬を肯定的に考えています。

 

しかし理解はしているが実際に自分がしたいのかというと

約25%が「散骨したい」 約70%が「散骨したくない」ということである。

意外と「したくない」人も多い。

 

この数字を見ると、散骨をする人の数は比較的多いと思うかもしれません。

しかし頭で理解しているのと、実際に希望するのとでは大きな違いが出てきます。

 

この「散骨したい」という人の中でも

実際に散骨するまでに至る方の数というのは

本当にごくわずかだと思います。

 

「いいな」 「やりたいな」と思っていても実際に行うとなると、

躊躇してしまう人も多いのではないかと思います。

 

しかしこういった方々の意識も、私たちや他の業者、

その他専門家の方たちの活動によって変わり、

希望する人の数も増えるかもしれません。

 

では実際に散骨をしたいという方はどのような理由からなのでしょうか?

 

ある調査によると、

・自然に還れる・・・28%

・このような方法が望ましい・・・22%

・海や山などの自然が好き・・・14%

・墓地が確保できない・・・6%

・お金がかからない・・・6%

・思い出の場所がある・・・5%

・その他・・・18%

という結果が出ている。

 

では、これらの理由にある背景とは

どのようなものなのでしょうか?

(Part2 に続きます)

 

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今回は散骨のメリット、デメリットについて考えてみたいと思います。

 

いろいろな方とお話する中で、

「散骨のメリットについてはよく聞くが、

デメリットについての説明を聞く場合がほとんどない」

という声を聞く場合があります。

 

私たちの立場としては、

散骨を希望される方に内容を十分に説明させていただき、

メリット、そしてデメリットもあるということをよくご理解いただいたうえで、

散骨のお手伝いをさせていただきいたいと思っております。

 

後々、「こんなはずじゃなかった・・・」 ということが無いためにも。

 

まず一般的なメリットとしてあげることが出来るのは、

・自然に還ることができる

・好きだった場所、思い出の場所に還ることが出来る

・自分らしさを表現できる場がある

・明るく開放的な感じがする

・高額なお墓を購入する心配がない(すべて散骨する場合)

・代々お墓を引き継いでゆく煩わしさ・心配がない(すべて散骨する場合)

・無縁墓などのお墓の心配が要らない(すべて散骨する場合)

・お寺とのお付き合いをしなくてよい(すべて散骨する場合)

・手順や式進行を自分たちで決め思うようにアレンジ出来る

などです。

 

対するデメリットとしては、

・お墓参りが出来ない(一部を散骨、一部はお墓・手元供養という方法もあります)

・希望する人が増えているが、まだ理解されない部分がある

・不快感、嫌悪感を表わされることがある

・海の場合、天候によっては船酔いが心配

・海や空の場合は天候に左右されやすく、予定していても日が変更になる場合がある

・希望をしても、家族・親族の反対があり実行できない

などです。

 

この他に様々なものがあると思いますが、

人それぞれ感じ方も違いますので、

メリットと思われる事も逆にデメリットである場合もあるでしょう。

 

このデメリットの中で、

「船酔いが心配」 「天候に左右されやすい」という点は

皆様一番気になさる部分だと思います。

 

私どもも、皆様の安全面・体調面については一番配慮する部分です。

 

故人様の最後をお送りする思い出の日です。

「船酔いで大変だった!」 「船酔いでつらかった。もう二度とイヤだ!」

なんて、そんな辛い思い出の日にはしたくありません。

 

ですから私どもも、酔い止め薬服用のご案内や常備もしており

この部分についてはとても気を使います。

 

「決して無理はしない」 という方針のもと船の運航をいたします。

その時の気象状況・皆様の体調によっては

「行程を短縮させていただく」 「順延させていただく」場合がありますので

ご理解いただければと思います。

 

「散骨をしたいが、いろいろと思い悩む部分もあって・・・」

 

そういう方は、ぜひ一度私たちにご相談ください。

私たちと一緒に問題をクリアしてゆきましょう!

 

そのために私たちがいるんですから!

 

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散骨についての規制は現在のところありません。

 

それ自体が問題点になるのかもしれないが、

現在、海や空から行われる散骨については、

問題になることはほとんどないと思います。

 

散骨サービスを提供する業者も、

十分気を使って行っています。

 

しかし陸上で行われるものについては、

散骨希望者や業者と、地域住民との間でトラブルになる場合もあります。

 

他人の土地に勝手に撒くなんていうのは論外ですけど、

自分の土地や所有者の許可がある土地である場合でも、

周辺住民が嫌悪感・不快感を抱く場合があるようです。

 

また、土地の場合は売買が可能なので、

自己の土地であっても売却時に買い手が見つからない

という問題も出てくる可能性はあります。

 

最近では海外での散骨を希望する人もおり、

そのための業者もいて、ちゃんとサポートしてくれます。

 

しかし国によっては散骨に関する法律が規定されている場合があり、

自分達の判断で勝手に行ったりすると、

多額の罰金を払わなければならなくなるケースもあるようです。

 

罰金だけでなく、それ以上の問題にも発展しかねません。

ですから海外での散骨は、

信頼できる業者に依頼・相談した方が良いと思います。

 

散骨は業者に依頼せず自分たちの手でも行うことが出来ます。

しかしその場合も、わからないことがあれば

私たちのような専門家に相談されることをお勧めします。

 

散骨をめぐる問題点。

いずれにせよ早い段階で、

散骨に対しての規定などの明文化が望まれるのではないかと思います。

 

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前回、散骨は 「節度をもって行わなければ問題ない」 ということを書きました。

なんだか曖昧なこの表現。

人によっては解釈の仕方もまちまちかもしれません。

 

ではこの「節度をもって」とは、どういうことなのでしょうか。

 

それは「遺骨やそれを撒く行為に対して、まわりの人々の嫌悪感や不快感

といった感情に十分考慮すること」 です。

もっとわかりやすく言うと、「人のイヤがるような事をしない」 ということです。

 

すべての人が散骨に賛成し、良く思っているというわけではありません。

中には良く思っていない方もいらっしゃいます。

ですから、まわりに対して十分な配慮をし、散骨を行う必要があるのです。

 

具体的には、

・周辺の人々が嫌がる場所は避ける。

 (海であれば、海水浴場、釣り場、養魚場など。その他人目につきやすい場所)

・危険を伴う場所では行わない (海であれば、船舶の航行の激しい場所)

・他人の土地に勝手に撒かない。

・遺骨は原型を残さないように粉状にする。

・海上であればある程度陸上から離れた場所で行う。

・副葬品などで自然に戻らないものは、おおさめしない。

などです。

 

人々の目につきやすい場所で、明らかに 「散骨をしています」 という感じで行うと

損害賠償請求の対象となる可能性もないとは言えません。

 

以下は、現在ブルーマイルゥーの行う散骨において

基準としている内容です。

・ご遺骨は完全にパウダー化します(2㎜以下)

・漁場、養魚場、釣り場、海上交通の要所は避けて、陸上より5㎞以上

 離れた場所で行います。

・自然環境への配慮から、自然に戻ることが出来ない副葬品はおおさめ出来ません。

 またそれも出来る限りご遠慮いただいております。

・服装は、地域住民への配慮として平服でお願いいたします。

・ご乗船いただく皆様の安全第一で船の運航をいたしますので、気象状況などにより

 出港中止となる場合もあります。(無理な船の運航はいたしません)

 

次回は、散骨をめぐる問題点について考えたいと思います。

 

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「散骨」という言葉を聞いて、

「それって違法なのでは?」

「ちゃんと許可を取ってするの?」

「そんなことしていいの?」

と聞かれる場合が多いです。

はたして、日本においての散骨は違法なのでしょうか?

 

結論から言うと、

「節度をもって行われれば許される」

と、一応は認められた行為ではあります。許可なども必要ありません。

 

ただ、「散骨を行うにあたって、明文化されたものがない」

というのが現状です。

 

日本においても、かなり以前から散骨をする人はいました。

しかし、初めて公式に行われた散骨は、

1991年に「葬送の自由をすすめる会」が

相模灘で行った海への散骨でした。

 

この時法務省は、

「葬送の一つとして節度をもって行われる限り、

遺骨遺棄罪には当たらない」と、

厚生省(現厚生労働省)は、

「墓埋法はもともと土葬を問題にしていて、

遺灰を海や山にまくといった葬法は想定しておらず、対象外である。

だからこの法律は自然葬を禁ずる規定ではない」

との見解を出しています。

 

これは葬送の歴史においても画期的な出来事であり、

散骨が公に認められたといってもよいでしょう。

 

また、「海洋汚染防止法」や「廃棄物処理法」についても

節度をもって行われる限り廃棄物には該当しないとしています。

 

しかし、散骨は違法でないとしても、

規制するような法律・規則が無いのが現状です。

法の規制外というスキ間をついたような形で

黙認されている状態といってもいいのかもしれません。

 

ハッキリとした決まりがないから、

「節度をもって」という一文も、場合によっては

人それぞれ解釈の仕方が違ってくる危険性があります。

 

今度、ますます散骨を希望するする人が増え、

それが社会的に受け入れられてくるようになると、

無秩序に行われるという可能性も出てくるでしょう。

 

現在、散骨を手掛ける業者は

自社において自主的な規制を作りサービスを行っていますが、

いずれは何らかの形で (法律・地方条令など) 散骨について明文化され、

一つの葬送法として確立されることになるのではないでしょうか。

 

ところで、この「節度をもって」とい一文は、

どういうことなのでしょう?

とても曖昧な表現かもしれませんね。

 

次回はこの「節度をもって」の意味について

考えてゆきたいと思います。

 

 

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散骨の知識箱(2.自然葬の種類)

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自然葬の種類としては、

・海、山、川などへの散骨

・空中からの散骨(ヘリコプターや飛行機から遺骨を撒く)

・樹木葬(遺骨を樹木の根元に埋める)

・間接鳥葬(粉骨と穀類などを混ぜて練込み、小さなおダンゴのようにして野鳥に食べてもらう)

などが一般的であり、日本でも行うことができる。

 

また、自然葬に含まれるかどうか意見が分かれるが、

ロケットで宇宙に遺骨を打上げる「宇宙葬」というのもある。

 

海外ではその他に、

アメリカでは「水葬」(特殊な棺に遺体を納め海中に沈める)が行える。

中国チベット地区・ネパールでは「鳥葬」(鳥に遺体を食べさせる)

を行うところもある。

また風葬を行う地域もある。

 

 

変わったところでは、

「花火葬」(遺骨を花火に仕込んで打ち上げる)なんていうのもあるそうだ。

お国が変われば、葬送の考え方も変わるんですね。

 

日本の場合は、海への散骨(海洋散骨)が一番多く、

また人気もあります。

 

現在では、従来からのお墓に加え、

散骨、樹木葬、手元供養と、

葬送の形もさまざまで、

自分の望むかたちを選ぶことが出来ます。

 

人の数だけ人生があります。

そして、人それぞれ価値観も違います。

人生観、生死観も人それぞれ。

 

だから、自分らしい自分に合った葬送があっても良いのだと思います。

「あの人らしいな」

そういうふうに思い、思い出してもらえるような自分らしい最期。

 

自分の最後を自分で考え自分で選ぶ。

そういう時代になってきました。

 

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散骨の知識箱(1.自然葬とは)

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こんにちは。

 

近年、散骨などの自然葬を希望する方が増えてきていますが、

まだまだ誤解・偏見が多いようです。

 

今回から、毎日ではありませんが

シリーズで散骨(自然葬)について書いていくことにします。

散骨についての理解に、少しでも役に立てればと思います。

よろしくお願いします。

 

最近よく聞く「自然葬」という言葉。

しかし明確な定義というものはありません。

 

日本で一般的に「自然葬」というと、

散骨(海・山・空)、 樹木葬

をさす場合が多いですね。

 

その他に宇宙葬(ロケットで宇宙に遺骨を打上げる)というものもありますが、

これが自然葬に入るかどうかは、意見が分かれるところです。

 

本当の意味での自然葬というものであれば、

土葬 ・ 風葬 ・ 鳥葬 ・ 水葬などが考えられますが、

日本では土葬もごくわずかであり、

その他も一般に行うことが出来ないので、

自然葬という言葉の意味合いには含まれていないようです。

 

これら自然葬を行うには、

前提として「葬儀」があり「火葬」があります。

(最近では葬儀を行わずに火葬をする「直葬」というものも増えてきています)

散骨等の自然葬は、言わば葬儀の2次的な位置づけとなります。

 

人の死は突然の場合が多いです。

そして葬儀もあわただしく、

十分な準備が出来ないままに執り行われる場合が多いです。

 

それに対し散骨などは、内容を十分に考え、

オリジナルなものに出来ます。

「故人様やご遺族の望む内容をかたちにすることが出来る」

これは重要なポイントだと思います。

 

いずれにせよ自然葬の考え方の原点は、

「自然への回帰」であると思います。

 

自然の循環の流れにそって、

新たな生を育む母なる自然に還ろうとする自然観。

ここに自然葬の原点があるあるように思います。

 

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